イタリアに旅行を予定していて、特に初めての方は、「外国は危険だ」という情報ばかりが飛び交い、ただ不安になってしまいますよね。
今回はイタリア旅行でも、ミラノでの注意点をあげていていきたいと思います。
イタリア全体に言えることかもしれませんが、主な対策はスリ対策です。具体的にみていきましょう。

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ミラノ旅行中は注意が必要なの?それとも安全なの?

ミラネーゼ(ミラノに住むイタリア人)がよく言うことですが、
「北イタリアと南イタリアは別の国」
「ローマから南は治安が悪い」
と言うことをよく口にします。
確かに、イタリア全土の中で、ローマより北に位置する都市は、比較的安全だと言えると思います。
トリノ、ミラノ、ヴェネツィア、ボローニャ、フィレンツェ、ジェノバ、日本でも馴染みの深い北部の町では、このくらいでしょうか?
北部の町は地理的にもドイツや、フランスといった隣国に接していて、工業化が早くから進みました。
南部は、いまだに農業で生計を立てている人がほとんどです。
何が問題かと言うと、イタリア南北で貧富の差が大きくなっています。

このことから、荒れやすいのは南部の都市、比較的安全なのは、北部の都市と言われるようになりました。
とは言うものの、日本に比べると、ミラノが安全かと言うと、そうも言い切れません。
ミラノはイタリアで一番お金持ちが多いとされています。
そうなると、泥棒もそれを目指してやってきます。
イタリアは日本と違い地続きです。
しかも、ヨーロッパ内での税関を廃止したことから、特に貧しい外国から、移民が流れ込んでいます。
貧しくて、生活が困窮しているので泥棒を働いて、生計を立てる人が多くなりました。
泥棒もプロ化してきていると言えます。
プロの泥棒がターゲットにする、立場の弱いお金持ちこそ、旅行者です。
立場が弱いと言うのは、
「土地勘がなく、言葉もうまく話せない」
と言うことです。

日本とは、環境が違うと言うことをまず、考えておきたいですね。
ミラノでのトラブルはどんなことがあるの?

ここでは、ミラノでの具体的なトラブル事例を見ていきましょう。
スリが多いのが、観光地や人ごみの多い場所です。
スリに狙われにくい「観光客」と言うのは、警戒している観光客です。
スリの手口として、
- 何かに気を取られている観光客を狙う。
- 観光客の注意をそらして狙う。
のどちらかが多いです。
1.はスリにとって格好のターゲットです。

ターゲットにならないためには、人ごみの中では特に、日本にいる時とは違い、周りに注意を払って、行動することが重要です。
- カバンはショルダーバッグやリュック
- ジッパーをしめ、バッグの開口部が見えるように体の前に持ってくる
- ポケットには何も入れない
ちょっと悲しいですが、観光地で向こうから近寄ってきて話しかけてくる人は、大抵泥棒と思っていいくらいだと思います。
イタリア人か外国人かの見分けがつかない間は、話しかけられても、基本は無視したほうが無難です。
しつこい場合は「No」と言って、足早にその場を離れましょう。
2.は避けるのが難しいことがありますが、手口を知ることである程度想定できます。
スリの典型的な注意をそらす手口
- 地下鉄、バス、トラムのスリ
乗り降りの際に、わざとぶつかってきます。
恵んでくれと近寄ってきます。
こう言う状態になった時は、その相手ではなくて、後ろや横の死角に誰かいないか確認しましょう。
大抵グループでスリを行います。
他に、アイスクリームをつけてくるといった手口もあるようですが、実際に見たことはないです。
バスやトラムなど、運転手がいる乗り物の場合、一番後ろの席は、警戒したほうがいいです。
泥棒がいる可能性が高まります。
出来るだけ、運転席に近い前寄りに乗りましょう。
- 切符購入手伝い
ミラノに限らずですが、切符を買う際の窓口はいつも混んでいます。
最近は、自動販売機が増えましたが、ちょっと使うのにもたついたりします。
そんな時に近寄ってきて、親切に教えてくれる人がいます。
警戒しましょう。
よくて、チップ、悪いと、お釣りを盗まれます。
- 電車の置き引き

日本人はスーツケースにそこまで気を配りませんがイタリアではこれも結構盗まれます。
駅などでは、スーツケースにも気を配りましょう。
置き引きの手口は、駅に停車中、席に座っている時に、外から窓をバンバン叩いたり、大声を出したりします。
気を取られていると、泥棒の仲間がカバンやスーツケースを持って行ってしまいます。
気づいたら、電車が出発していて、どうしようもなくなります。
あとは単純な手口ですが、スーツケースを置く棚が、電車内にある場合、そこから発車直前に盗んでいきます。
マルペンサ空港から、ミラノの間を走る、マルペンサエクスプレスや、ミラノから、フィレンツェやローマ、ヴェネツィアといった、大都市に向かうイタリア版新幹線の、フレッチャロッサなどはスーツケースを置く棚がある車両があるので気をつけましょう。
ミラノでの注意点、押し売り
ミラノでトラブルとまではいかないけれど、ものを強引に売りつけてくる場合があります。
強引度の高い順番に例を挙げていきます。
ミサンガ売り
ドゥオーモやスフォルツェスコ城の周り
「フリー」と言いながら、近づいてきて手につけようとします。
つけると「取り付けの手数料」を請求してきます。
欲しくない人は、「No」と毅然と言い、足早にその場を離れるのが一番です。
肩に乗せてくることもありますが、払いのけましょう。
もう一度言います、毅然とした態度で。
鳩の豆うり
ドゥオーモ広場
手に豆を乗せて来ようとします。
はっきりいらないと言いましょう。
記念写真撮り
ドゥオーモ広場
写真を撮らないか?と聞いてきます。
無視か、いらないとはっきり言いましょう。
傘うり
ミラノの主要観光地全て
雨になると傘売りがどこともなくやってきます。
傘が必要な時はとても便利です。
すぐ壊れますが、その場しのぎにはありがたいです。
ふっかけてきますが折りたたみで、3ー5ユーロがくらいでの交渉成立が多いです。
バラの花売り

夜レストラン前やレストラン内に特に女性がいる場合、バラを買わないかと男性に言ってきます。
これも1本3-5ユーロくらいです。
気分によっては買っても良いかもしれません。
ミラノの注意すべきトラブルは、やはりスリをはじめとする泥棒です。
相手はプロなので、目をつけられないように振る舞うことが一番の回避策です。
日本より周りに気を配らなければいけないのだなということは常に意識しましょう。