イタリア旅行で、ミラノをじっくり極めたい方に、Mタローおすすめモデルコース、穴場スポットを紹介したいと思います。
ミラノ観光名所を押さえた上で、ぜひ参考にしてくださいね!

Contents
イタリア旅行、ミラノ北側エリアをじっくり観光
20世紀美術館(Museo del Novecento)

ミラノ大聖堂広場の南側に、2010年に完成した、比較的新しい美術館です。
イタリアの20世紀の作家を中心に、多くのコレクションがあります。
ブレラ絵画館

このエリアは新しい文学や芸術活動の発信基地でした。
19世紀には、ミラノから始まった文学運動、スカピリアトゥーラ派がここブレラで始まり、20世紀には、絵画における点描派や未来派と言われる運動も、ここを拠点に始まりました。
今では、ブレラ絵画館を中心に、ブティックやアートギャラリー、アンティークショップなどが立ち並ぶ、文化の香りのするエリアになっています。
このブレラ絵画館は、一階が美術学校、二階が絵画館です。
おもにナポレオンの統治下で、イタリア北部を中心に各地から、絵画が集められたのがここ、ブレラでした。
所蔵作品数は400点を超えます。
その中にも数多くの名作があります。
- 死せるキリスト:アンドレア・マンテーニャ
- エマオの晩餐:カラヴァッジョ
- キス:フランチェスコ・アイエツ
- 聖母の婚礼:ラファエロ
- ピエタ:ジョヴァンニ・ベリーニ
- 聖母と子、天使と聖人:ピエロ・デラ・フランチェスカ
など、誰しもが一度は図工の教科書で見たことのある、有名絵画がそろっています。
中華街

センピオーネ公園北に出て東へ進むと、ミラノの中華街になります。
結構規模が大きくて、安くて美味しい中華料理店や、日本の食材なども手に入ります。
日本のものが急に恋しくなったり、イタリアン料理に飽きた時には、思い出してください。
長期滞在の日本人は、必ずお世話になるエリアです。
イタリア旅行、ミラノ西側エリアをじっくり観光
レオナルドのぶどう園 La Vigna di Leonardo

レオナルド・ダ・ビンチの名作「最後の晩餐」のあるサンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会から、マゼンタ通りをミラノ大聖堂に向けて歩くと、右手すぐのところに、この建物はあります。
最後の晩餐の作成を依頼した、ミラノ公が、完成した褒美として、レオナルド・ダ・ビンチに与えたものです。
2015年のミラノエキスポ開催に合わせて、公開されるようになった、比較的新しい観光スポットです。
1時間くらいで廻れる小さな美術館ですが、最後の晩餐と合わせてみるとより深く、レオナルドの世界を楽しめそうですね。
サンタンブロージョ教会

建設が4世紀ごろであり、ミラノで最古の教会です。
ミラノの守護聖人であるサンタンブロージョ(聖アンブロジウス)を祀る、ミラネーゼにとって大切な教会です。
建物も、初期ゴシック建築へ移行する前の、ロマネスク様式で、この地域のロンバルディア・ロマネスク様式の代表とされています。
またこの教会に隣接して、世界最大のカトリック大学である聖心大学の本拠地があり、学生が多く集まるエリアにもなっています。
この街も、学生向けのアペリティーボなどナイトライフがとても盛んです。

レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館

サンタンブロージョの地下鉄駅を挟んで、教会の反対側には、レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館があります。
様々な実験や体験ができる博物館で、子供さんから大人まで楽しめます。

潜水艦や電車などをはじめ、レオナルドダビンチがデザインした機械の数々の木製モックアップなどが多数あります。
美術館に飽きてきたお子さんを連れて行くには、ぴったりの楽しいスポットです。
ナヴィリオ運河

ミラネーゼ達の人気ナイトスポットです。
おしゃれなバーが運河沿いに並び、仕事が終わる、18時ごろから、ハッピーアワー(アペルティーボ)を求めて若者が集まります。
昼はミラノの生活文化に触れられる、アートギャラリーや写真スタジオが立ち並び、昼と夜で表情ががらっと変わる街並みです。
元々は若い芸術家や職人などが集まる地区で、創造力豊かな才能が切磋琢磨し、ミラノのデザインを支える元となった場所です。
現在でも、世界的有名な、ミラノ見本市や、ファッションウィークで、様々な催し物の大イベントが開かれるエリアになります。
イタリア旅行、ミラノ中央駅をじっくり観光
ミラノ中央駅

ミラノに電車で到着する場合は、ここが玄関口になります。
スイスやドイツ、フランスからイタリアへ入る場合の玄関口にもなっています。
幅が200m高さが72mある大空間の中にプラットフォームが並んでいて、その巨大な姿にはまず圧倒されます。
世界3大建築家の一人、フランク・ロイド・ライトをして、
「世界で最も美しい鉄道駅」
と言わしめるこの芸術作品そのもののミラノ中央駅を散策するだけでも価値があります。
また、この中央駅には、
・Conadスーパーマーケット:
手軽なランチや、お土産が揃います。
・KIKO:
ミラノ発のミラネーゼ御用達のリーズナブルなコスメショップです。
ここのコスメをお土産にするのもおすすめです。
・Panino Giusto:
ミラノで1979年にオープンした、パニーニ屋さん。
ここのパニーニを食べたら、他のものは食べられないくらいうまいです。
今は日本をはじめ絶賛世界進出中。
といった、ショッピングや食事のおすすめが揃っています。
Holocaust Memorial in Milan – Platform 21
Fondazione Memoriale Della Shoah Di Milano Onlus
2016年にオープンしたばかりの博物館が、ミラノ中央駅21番線にあります。

決して広い博物館ではないのですが、ミラノ中央駅の悲しい歴史である、ホロコーストに関連した博物館です。
ナチスドイツ影響下のイタリアで、1943年から1945年の間、今は使われていない、郵便用プラットフォームから、貨物列車で、イタリア系のユダヤ人がドイツ各所の絶滅収容所へ強制送還されました。
その当時の、プラットフォームと貨物列車が再現されています。
もともと、21番線には、「王の間」と呼ばれる、サヴォイア家と王室専用の待合部屋がありました。
共和制になってから、閉鎖されていた部分です。
ピレリビル

ミラノ中央駅広場を挟んで向かいにある、ピレリビルの31階の展望台からは、ミラノ市街が一望できます。
1978年の竣工当時は、ヨーロッパ一高い、コンクリート建築でした。
設計は、ミラノが生んだ天才建築家のジオ・ポンティが手がけています。
ミラノ中央駅は、リニューアルされて、美しさを取り戻したのですが、いまだにスリが多いです。
イタリア各地の中央駅という場所は、どうしても窃盗やスリが、観光客を狙って集まります。
十分に気をつけて観光しましょう。