フィレンツェの顔でもある、この煉瓦色のクーポラを持つ、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂、通称フィレンツェのドゥオモの入場のポイントを、ご紹介したいと思います。

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フィレンツェのドゥオモ紹介
フィレンツェのドゥオモと呼ばれるこの建物は、ヴァチカンのサン・ピエトロ寺院、ロンドンのセント・ポール寺院、ミラノ大聖堂に次いで、世界で4番目に大きい聖堂になります。

外壁は、ピンク、白、緑の大理石で組み合わされて、ゴシック建築独特の模様を作り出しています。
常に入場のための行列ができる人気スポットです。
最近では、ドゥオモ側も行列を緩和すべく、入場者数制限を緩める一方、大人数によって、ドゥオモ内の騒音が出過ぎないよう、4人以上のグループには、自動オーディオガイドを使用してもらい、ドゥオモでの会話を減らそうとしているそうです。
教会の入り口にある時計は、日没が24時をさす、「ora italica」時間に合わせて1443年にパオロ・ウッチェロに設計されました。
なんと今日でも正確に動いているそうです。

引用:https://www.firenzepost.it/
フィレンツェのドゥオモ、入場のコツ、ブルネレスキのクーポラ

このドゥオモのシンボルとも言える、ゴシック様式のドゥオモの上に乗る、クーポラ部分と、その上に乗る白いランタン部分は、初期ルネサンスの象徴とされ、建設当時から今日に至るまで、フィレンツェの街を彩っています。
建設された当時は、建築家ブルネレスキ設計の、仮足場のない世界初の建築計画で、当時世界最大の卵型ドームでした。
不可能ではないかと言われましたが、1434年に設計の公募から16年越しに、完成にこぎつけました。
建築家ブルネレスキの執念とも言えます。
このクーポラに入場して上るツアーがあるのですが、フィレンツェカードがあっても、別に時間指定された予約が必要で、超人気の観光スポットであるため、当日予約では間に合いません。
(少なくとも3-4日前には予約が必要です。)
このクーポラから見える、フィレンツェの景色は格別なものですが、ここに入場して登りたい場合は、事前予約や現地ツアーに参加する必要があります。
このクーポラに登るための階段は463段あり、クーポラ製作時の作業員用に作られた、足場代わりであって、狭く勾配のきつい階段が続くので、高所恐怖症の方や閉所恐怖症の方は、やめておいたほうがいいかと思います。
狭くて梯子のような部分もありますので、滑りにくい靴を用意していってくださいね。
クーポラ内部に描かれた「最後の審判」の壮大なフレスコ画に、最も近づけるチャンスでもあります。
フィレンツェのドゥオモ、優先入場が使えるフリーパス
Il Grande Museo del Duomo共通券(ドゥオモ付属美術館共通券)

引用:https://www.museumflorence.com/ja
下のリンクから、フィレンツェのドゥオモおよびその美術館の共通券(18ユーロ)が購入できます。(英語)
その際に、クーポラに入場して登りたい日にちと、時間が指定できる欄があります。
そこで時間を予約して初めて、クーポラに入場の上、登ることができるようになります。
これが今のところ、クーポラに入場及び登るために予約可能な、確実と言える方法になります。
この共通券では、
- クーポラ
- ジョットの鐘楼
- サン・ジョバンニ洗礼堂
- ドゥオモ付属博物館(イタリア各地に点在する、ミケランジェロの「ピエタ」4作品のうちの一つ見られます)
- サンタ・レパラータ教会遺構(ドゥオモの地下に、ドゥオモの前身となる教会の遺構が見られます)
に入場ができます。
(ドゥオモ自体の入場は無料です)
ただ、この共通券で、優先入場できるわけではないので、見たい施設は朝から並ぶ必要があります。
また、フィレンツェの主要な美術館を共通で回れる、フィレンツェカードも利用できるのですが、他の美術館と違い、ここ、ドゥオモでは、優先入場はありません。

引用:http://www.firenzecard.it/index.php?lang=en
また、フィレンツェカードがそのまま使えず、一旦、フィレンツェカードを提示して、ドゥオモ専用のパスを、専用窓口で作ってもらう必要があります。
専用パスがないと列に並んでも無駄足になるので気をつけましょう。
また、クーポラに登るためには、このカードがあれば費用はかからないのですが、結局クーポラ登頂予約が取れないので、クーポラにはこのカードでは登れないことになります。
フィレンツェカードを持っていても、別途、上記のドゥオモ付属美術館共通券の、購入が必要になります。
フィレンツェドゥオモの入場方法のコツを、ご紹介しました。
イタリア旅行では、いかに列に並ばずに、効率良く観光を済ませるかがとても重要です。
賢く見学していきたいですね。