イタリア旅行といえば、まずこの「永遠の都」と言われる、ローマが頭に浮かぶことと思います。

ローマは1日では到底回りきれません。
二日に分けて紹介したいと思います。
こちらでもう1日のモデルコースでご紹介します。
→ローマ、1日観光モデルコース コロッセオ~カンピドリオ広場ををめぐる
ここでは、1日かけて、ローマ観光の一つの目玉、カトリックの総本山ヴァチカン市国を中心に、おすすめ観光コース紹介します。
ヴァチカン市国
→サンタンジェロ城
→ナヴォーナ広場
→パンテオン
→トレヴィの泉
→スペイン広場
の約4kmのコースです。
ローマの遺跡群については、ローマに何日滞在するかによりますが、ここではイタリア人からオススメされた、メイン観光スポットを、ローマで2日間の滞在を想定してコースを紹介しいきますね。
ローマ観光モデルコース ヴァチカン~サンタンジェロ城
ヴァチカン市国(サン・ピエトロ寺院)(A)
サン・ピエトロ寺院(Basilica Papale di San Pietro)
ローマ観光で、なんと言っても外せないのは、キリスト教カトリック派の総本山、ヴァチカン市国のサン・ピエトロ寺院と広場ですね。
広場と寺院の中、寺院屋上から市内を一望できます。

特に大聖堂の中では、美術館さながらに、寺院中央部に設置された、
- ベルニーニ作の「ブロンズの天蓋」
- ミケランジェロ作「ピエタ像」
- カノーヴァ作「クレメンス13世のモニュメント」
- ジオットのモザイク画「ナヴィチェッラ(小舟)」
など彫刻や絵画の傑作が目白押しです。
さらにローマ市内を一望できる、寺院屋上へもぜひ登ることをお勧めします。
屋上へは551段の階段を登っていきます。
エレベーターもありますが、屋上までは連れて行ってくれなくて、結局中腹から石の階段を登ることになります。
歩きやすいスニーカーなどで行きたいですね。

サン・ピエトロ寺院屋上からの眺めです。
2日間コースだと時間がないので難しいのですが、本当は、もう一日あれば、隣接する、システィーナ礼拝堂で有名な、世界最大級のヴァチカン美術館を見て回るのも超おすすめです。
サンタンジェロ城(Castel Sant’Angelo) (B)
サン・ピエトロ大聖堂から、コンチリアツィオーネ通りを進む先に、サンタンジェロ城があります。
この2つの建物の間の大通りには、様々な宗教関連のお土産やさんが立ち並びます。
「サンタンジェロ」という名前は、英語で言うところの「セイントエンジェル」という意味で、「聖天使」城と呼ばれます。
西暦590年のペスト大流行時に、教皇グレゴリウス1世が、城に大天使ミカエルが舞い降り、剣を鞘に収めた姿を見て、ペストの終焉を宣言したことに由来するそうです。
この城の中には、主にルネッサンス時代の絵画や彫刻や、教皇の家具や調度品、武器などが多く展示されていて、城だけではなく、美術館としても機能しています。
入場料は14ユーロ(2018年12月現在)と安くはないのですが、ここはローマパスを使うことが可能です。
屋上からサン・ピエトロを含む、ローマ市内を一望するだけでもその価値があります。
ローマパスとは?
また、ここには外敵からの侵入があるたびに、ヴァチカン市国から、教皇たちが避難してくるための、800mの秘密の通路(Passetto)があります。
不定期ですが、期間限定で公開されているので、ラッキーだと見ることができるようです。
また、夏にはお城の夜間公開もされていて、ライトアップされ、昼とは違ったお城やお城の屋上からの景色を楽しめます。
屋上のSant’Angelo Rooftop Terrace、カフェレストランからは、ローマ市内やバチカンが見え、最高です。おすすめスポットです。
ローマ観光モデルコース ナヴォーナ広場~パンテオン
サンタンジェロ城をでて、白い天使のそびえるサンタンジェロ橋を渡り、左に進むとナヴォーナ広場があります。
ナヴォーナ広場の目玉は、3つの噴水と周りを囲む教会です。
広場の中央には、バロック建築の巨匠、フランチェスコ・ボッロミーニが設計した、サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会があります。
その真ん前に、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニが手がけた「四大河の噴水」があります。
バロック芸術のライバルだったベルニーニと、ボッロミーニがそれぞれ意識し合うかのように、噴水と教会が立ち並んでいます。
他に北側には同じくベルニーニが手がけた「ネプチューンの噴水」と南側にはベルニーニの設計を基にした「ムーア人の噴水」が広場に並びます。
クリスマスの時期には、クリスマスマーケットがあったり、画家の卵たちが、似顔絵を描いてくれたり、地元の人が行きつけのバールやジェラート屋、ピッツェリアやリストランテが軒を並べています。
ローマっ子に親しまれている、ナヴォーナ広場で、食事やコーヒーブレイクをするのもおすすめです。
サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会(Chiesa di San Luigi dei Francesi)~パンテオン(Pantheon) (D)
ナヴォーナ広場から東に道を一本入ったところに「サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会」があります。
建物の奥に設置されている3枚の絵画が、カラヴァッジォの作品になっていて、聖マタイの生涯を描いています。
それぞれ
「聖マタイの召命」「聖マタイと天使」「聖マタイの殉教」
というタイトルで、カラヴァッジォの「影」を魅せる代表的な作品になっています。
サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会から、さらにそのまま東に進むとパンテオンに行き着きます。
パンテオンは、ドーム中央部に当時不可能とされた、円形の天窓を持ち、荘厳な光を建物内に降り注ぎます。
元々のパンテオンは焼失したのですが、2代目が西暦128年に再建され、その当時のものが現在のものになります。
ラファエロの墓があることでも有名です。
ローマ観光モデルコース トレヴィの泉~スペイン広場
トレヴィの泉(Fontana di Trevi)~スペイン広場(Piazza di Spagna)
パンテオンから、さらにお土産やさんの多い通りを、通り抜けながら東に進むとトレヴィの泉まで出ます。

さらに北へ進むと、スペイン広場までたどり着くことができます。
ここまでくれば、1日のスケジュールとしては上出来だと思います。
これらの観光地は、ローマでも人気スポットなので、常に観光客が行き来しており、迷うこともないかと思います。
トレヴィの泉 (E)
トレヴィの泉は2015年に修復工事を終えています。
「後ろ向きに泉にコインを投げるとローマに帰ってくることができる」
という言い伝えで有名ですが、
「2枚投げると大切な人と永遠に結ばれる」
「3枚投げると恋人やパートナーと別れれらる」
という言い伝えもあるそうです。
枚数によって叶う願いが違うのはあまり知られていませんね。
スペイン広場 (F)
スペイン広場は、近くにヴァチカン市国のスペイン大使館があったことで名前がついたそうです。
広場はバロック建築様式で作られていて、広場はベルニーニ作の「バルカッチャの噴水」を中心としています。
スペイン広場からつながるスペイン階段は、135段あり「ローマの休日」で、オードリーヘプバーンがジェラートを食べるシーンで、あまりにも有名になり、真似することが流行りました。

現在は危ないということで、階段での飲食は禁止されています。
階段を上ったところにある
「トリニタ・ディ・モンティ広場」
からはサン・ピエトロ寺院までが見渡せます。
この広場でも、ナヴォーナ広場と同様に、画家の卵や大道芸人たちが、腕を競い合っていることが多いです。
記念に1枚ローマの景色の絵を買って帰るのもいいかもしれませんね。