ヴァチカン美術館(Musei Vaticani)は、25の美術館から構成されていて、全長は7kmにも及びます。
全て見て回ろうと思うと十分1日かかります。
ヴァチカン美術館の見学のコツまとめました。

Contents
ヴァチカン美術館、見どころ
ヴァチカン美術館は、入口から順路がある程度決まっています。
順路の最後の方には、目玉のラファエロの間や、システィーナ礼拝堂があります。
ラファエロの間:

ラファエロの最高傑作といわれる「アテネの学堂」があります。
そこの絵の中の中央には、レオナルド・ダ・ヴィンチをモデルに描いた、プラトンがいます。
そのほかに、ミケランジェロがモデルのヘラクレイトス(真ん中下の頬杖をついている人と言われます)などが隠れています。
システィーナ礼拝堂:

ミケランジェロの最高傑作「最後の審判」と、同じく旧約聖書の創世記をテーマにした、天井画があります。
天井画の中央付近に有名な「アダムの創造」があります。

ピナコテカ(絵画館):
18の展示室から構成されていて、主にルネサンス期の絵画が多く展示されています。
中でも
ラファエロ作:
「キリストの変容」
「フォリーニョの聖母」
「聖母の載冠」
レオナルド・ダ・ヴィンチ:
「聖ヒエロニムス」
などが有名です。
ピオ・クレメンティーノ美術館:

このヴァチカン美術館の一部である、ピオ・クレメンティーノ美術館そのものも、いくつかの部屋から構成されています。
その中でも、ベルヴェデーレの中庭(良い景色の中庭という意味です)には、
「ラオコーン像」:
神官ラオコーンが、女神アテナの怒りを買い、息子2人とともに蛇に絞め殺されているシーン

「ベルヴェデーレのトルソ」:
ミューズの間の中央に設置されています。
紀元前1世紀ごろに、アポロニオスによる制作された彫刻。
これらの二作品は、ミケランジェロが感動し、彼の作品に大きな影響を与えたと言われています。
これらを見てくるだけで、イタリア旅行に行った甲斐があると言われる作品です。
もちろんこれら以外にも紹介しきれないくらい、多くの芸術作品に触れることができます。
ヴァチカン美術館、見学する際の注意点

服装は、他の宗教施設同様、肌の露出が少ない服装を心がけましょう。
日曜日は各月の最終日曜日以外休館日*ですので、予定を組む際に気をつけましょう。
*ちなみに最終日曜日は、美術館が無料開放されます。
普段でも混んでいる美術館ですので非常に混みます。
疲れるので避けた方が良いです。
結構順路はややこしいのですが、残念なことに館内のマップはわかりにくいです。
できれば、マップ付きのガイドブックなどを、日本から持っていきましょう。
ヴァチカン美術館優先入場券は、楽天グループのサイトVoyaginから購入可能です。
こちらのサイトであらかじめ予約していくと、入場チケット購入に長い列に並ばなくて済みます。
優先入場券を画面で表示または印刷して、当日バチカン美術館チケットカウンター「CASSA ONLINE E GRUPPI」へ持っていくことで入場が可能になります。
画面表示または印刷さえできれば、イタリアについてからの購入も可能なので、使い勝手が良いですよ。
バチカン美術館 優先入場チケット:3,180円(音声ガイドなし)、4,200円(音声ガイドあり)
(2019年1月現在情報、詳しくはVoyaginオフィシャルサイトをご確認ください)
ヴァチカン美術館公式サイトでイタリア語または英語での直接購入も可能ですが、日本語で申し込めるので、こちらからの購入がオススメです。
因みにローマパスでのバチカン美術館入場はできません。
(正確には、ヴァチカン市国がローマではなく、イタリアですらないからです)
ローマ、サン・ピエトロ寺院を含む、観光モデルコースはこちらで、
ローマの遺跡観光情報はこちらにまとめています。併せてご覧くださいね!
ヴァチカン美術館、見学する順路のコツ
クライマックスである、システィーナ礼拝堂とラファエロの間は、美術館の順路でいうとかなり後半です。

遅くいくと、美術館の閉館時間30分前くらいから、システィーナ礼拝堂へは、入場を断られたりします。
これらを絶対に見逃したくない場合は、朝一番の開館前(9:00)並び、入館とともに、順序通りに進み、他の美術館は見学せずに、飛ばしていきます。
そうして、先にラファエロの間まで一気にたどり着きます。
朝一番にこれをすると、ほぼ人がいない状態のシスティーナ礼拝堂とラファエロの間を独占できます。
他の美術館へ戻る場合は、人を押しのけて順路を戻るのではなく、いったんシスティーナ礼拝堂の出口から出て、順路を進むと、最初の入口に戻るので、そこから再スタートしながら見ていく感じになります。
目的の芸術作品を逃さず、余裕を持って作品を楽しみたいですね。
フィレンツェの美術館の観光お得情報も、ぜひご覧ください。