イタリア旅行中の注意事項として、万が一貴重品やパスポートがなくなったら、どうしたらいいのか?ってことがあります。

イタリア旅行の注意事項を、実際に困った時の対処方法と、旅行準備気をつけることを書いています。
注意事項!貴重品やパスポートがなくなった時に!
財布がなくなった時!
現金は、海外旅行保険に入っていても、基本的には保証対象外です。
イタリア以外の国ですが、現金を盗まれた経験はありますが、残念ながら保証されなかった経験があります。

とりあえず必要な現金ですが、日本から緊急に送金をしてもらい受け取ることが可能です。
- ウエスタンユニオンによる送金
http://www.westernunion.co.jp
- ゆうちょ銀行で住所宛に送金
日本のゆうちょ銀行から、ホテルなど固定の住所宛に、為替証書の送付を行う。(5日から10日)
為替証書をイタリアの郵便局で換金できます。
https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/sokin/kokusou/kj_sk_ks_jusho.html
送金到着まで、数日かかるため、
日本から送金を受けるまでの滞在費等にも
困窮している場合は、
大使館領事班にご相談下さい。
とのことです。
現金がなくて、ラッキーにもクレジットカードがある場合は、提携している現地ATMで、引き出しましょう。
下に、一例として、エポスカードの場合の海外ATM出金方法と、三井住友VISAカードによる、海外ATMの出金方法を紹介します。
エポスカード
三井住友VISAカード
どちらのカードも一例ですが、基本は同じ出金操作方法になります。
クレジットカード
クレジット会社のヘルプデスクへ連絡し、盗まれたことを伝え、クレジットカードを止めてもらいましょう。
盗難防止つきのクレジットカードにすることで、迅速な対応が期待できることと、保証された安心感を得ましょう。
クレジットカード会社連絡先
- VISAカード(VISAジャパングループ)
+1 303 967 1090 (24時間、コレクトコール対応*)
0081-422-40-8122(日本デスクへの電話、24時間、コレクトコール対応*)
- マスターカード
800-870-866(24時間、日本語OK)
- アメリカンエキスプレス
クレジットカード(グリーンカード)800-871-981 (24時間、日本語OK)
クレジットカード(ゴールドカード)800-871-972 (24時間、日本語OK)
- JCBカード
800-780-285(24時間、日本語OK)
0081-422-40-8122(日本デスクへの電話、24時間、コレクトコール対応*)
*コレクトコール:
KDDIジャパンダイレクト:800-172242
に電話すると、現地の日本のオペレーターに繋がります。
そこで、クレジット会社の名前や電話番号を伝えて、繋いでもらうことで、国際電話料金をクレジット会社側が、負担してくれる仕組みです。
ホテルからかけたりする場合、イタリア国内の国内電話した場合と同様の、手数料を請求される場合があります。
パスポート
パスポートが盗難や紛失した場合には、在イタリア日本大使館の領事部への連絡をします。(2019年1月情報)
在イタリア日本大使館領事部
電話番号 06-487991(ローマ)→06といっても大阪の市外局番ではありません。イタリアのローマの市外局番です。
住所 Via Quintino Sella, 60 00187 Roma
受付時間はありますが、緊急の時はいつでも上記の、電話番号に連絡して良いそうです。
1. 警察への届出
パスポートを始め、航空券やクレジットカード、トラベラーズチェックの再発行や、海外旅行保険の申請などでは、警察が発行する、盗難・紛失届受理証明書(盗難・紛失届(Denuncia di Furto / di Smarrimento))が必ず必要になります。
日本語併記された書類は、各都市の警察本部にあります。
2. パスポート/帰国のための渡航書の発給
パスポートの盗難被害にあった場合には、大使館または総領事館で、パスポートまたは帰国のための渡航書の発給を行ってもらいます。
このあと、旅程で日本に戻る予定の場合は、「帰国のための渡航書」日本以外の外国へ移動する予定がある場合は、「パスポートの再発給」を行ってもらいます。
パスポート発給の必要書類
警察署発行の盗難・紛失届受理証明書
- 写真 2枚 パスポートサイズ(6ヶ月以内撮影分、顔の大きさが3.4cm±0.2cm)
- 戸籍謄(抄)本または全部(個人)事項証明1通(6ヶ月以内に発行されたもの)
- 身分を確認できるもの(運転免許証等)
- 航空券または帰国便の予約が確認できる書類(帰国のための渡航書の場合のみ)
発給時期
パスポート:申請日の翌日(次の日が休館日の場合その次の日)
帰国のための渡航書:新整備が午前の場合のみ、同日午後。
手数料(2019年1月現在の費用)
パスポート
(10年有効) 131ユーロ
(5年有効) 90ユーロ
(5年有効、12歳未満) 49ユーロ
帰国のための渡航書
20ユーロ
携帯電話
携帯電話も盗まれてしまった場合に、日本への連絡の取り方を在イタリア日本大使館の方が、どうするかアナウンスしていましたので抜粋します。
国際電話は、公衆電話、ホテルの自室だけでなく、街中にある電話センターでかける ことができます。
公衆電話やホテルでかける場合は、格安のプリペイド式の国際電話専 用テレホンカード(Carta Telefonica Internazionale/カルタ テレフォニカ インテルナツィオナーレ)なども あります。
国際電話専用カードは、カードのスクラッチ部分を削り、カード裏面の電話番号へ電 話し、PIN CODE を入力するなどアナウンスに従って電話番号を入力します。
イタリア旅行の注意事項、貴重品やパスポートをなくす前に
まずイタリア旅行へ行く前にできる予防として、取られたり落としたりする前に、万が一に備えて準備しておきましょう。
財布の注意事項
財布をなくした場合に困るのが、現金そのものよりも、クレジットカード類の方の処理が、めんどくさそうですよね。

まず、余計なトラブルを避けるために、以下の点に気をつけましょう。
- 余計な現金は持たない。
- クレジットカードやポイントカードなどは、最小限財布に入れて持っていく。
- 盗難保証付きのクレジットカードを必ず持っておきましょう。
どのカードを持っているのか、スマホやメモに書き留めておき、それぞれの緊急連絡先を書いておく。
その紙は、滞在先のホテルの部屋などに置き、全部一緒になくなるということが無いようにしましょう。
同様に、海外旅行保険に加入している場合は、緊急連絡先を同じ場所に書いておきましょう。この辺りを心がけましょう。
間違っても、日本のポイントカードや不必要なクレジットカード、会員証などでパンパンの財布を持っていかないようにしましょう。
現金は必要以上に持たないようにしましょう。
どうしても現金が必要な場合、盗難後にも再発行が可能な、トラベラーズチェックの購入がおすすめです。
パスポート
コピーを取っておきましょう。
再発行がスムースです。
コピーは、自分がパスポートの原本を持ち歩く場合には、滞在先のホテルの部屋に置いておきましょう。
パスポート原本を、ホテルフロントが持っている間の外出は、無いよりはマシですので、コピーの方を持っていきましょう。
パスポートの再発行には、
- 顔写真 2枚、
- 戸籍謄(抄)本または全部(個人)事項証明
- 身分を確認できるもの(運転免許証等)
が必要になります。
この時、パスポートのコピーがあると、スムーズにいきます。
パスポートは現金同様狙われやすいので、パスポートケースに入れて、緊急用クレジットカード1枚と、現金100ユーロ程度をお守りがわりに入れておきましょう。
これで緊急時になんとかなります。
イタリアはスリは多いですが、よっぽど夜や危険な地域に行かない限り、強盗はそれほど多くありません。
スリ対策として、パスポートケースが結構有効です。
イタリア旅行、注意事項!盗難に遭いにくくするための工夫
カバンの扱いかた
日本では、食事の場所取りとかで、ついついカバンを置いて席を離れたりしますが、イタリアでは、ホテルなどであっても、荷物は手から離さないようにしましょう。
また、食事中椅子の下に置いたり、携帯電話をテーブルの上に置いたりすることも多いですが、特に外のテラス席などでは、これも避けた方が良いです。
無防備感が泥棒に伝わります。
カバンの形状について
カバンはジッパー付きのものにしましょう。
マグネットなどで一点が、閉まるだけのバッグなど、中身が見えやすいカバンは、狙われやすいです。
カバンは斜めに肩掛けができるものが、両手が空いて便利です。
イタリア人も肩掛けカバンを、普段から愛用している人も多いです。
パンツのポケットは要注意!
イタリア人は、男性の場合、カバンを持たずに、ポケットの中に直接財布や、携帯を入れているのをよく見かけますが、あまり真似しない方が良いです。
スリはあっという間に、ズボンのすべてのポケットをまさぐって、根こそぎ持って行ってしまいます。
スリは子供だったり、赤子を連れた母親だったりしますので、油断しないようにしましょう。
旅行者であることをわすれない
イタリアはスリが多く、イタリア人自身もよく盗まれています。
旅行者の場合、盗まれるものが、お金やカードだけでなく、パスポートも盗まれたりします。
さらにイタリア語が話せないことや、現地に詳しくないなど、残念ながら、地元の人にくらべて旅行者は弱い立場にあります。
何と言っても、旅行中の貴重な時間を、不必要なことに取られてしまうことが、もったいないです。
泥棒に狙われて良いことはありません。
治安のよくない場所に、不必要に近づかない
イタリアはわかりやすいのが、どこの大都市でも、中央駅の周りが最もスリが多いです。
次にメインの観光地です。
あとは常に混んでいる場所(地下鉄やバスの中とか)です。
電車やバスでうたた寝とかしてしまうと、格好の的なので、イタリアの電車で寝たりするのは避けましょう。
バイクに乗った、ひったくりも多くあります。
車道にはできるだけ近づかず、バッグは車道から離れた側に持つようにしましょう。
泥棒からしてみれば、やはり観光客がターゲットにしやすく、常に獲物を物色しています。
観光している間や、人混みが多い場所では、注意力が散漫になるし、他のことに気を取られ、自分のカバンから、目を離してしまうような場面が増えます。
泥棒にしてみればチャンスです。
そういう意味で、ジッパー付きのカバンであっても、混んでいる場所では、自分でカバンのジッパーが見えるように、前掛けにしたり、工夫しましょう。
色々言いましたが、基本的には、日本のように安全では無い、ということを頭に入れておきましょう。
自分の持ち物は、自衛する気持ちを持って、素敵な旅行が嫌な思い出にならないように、最小限の気を配りましょう。