イタリアを旅行する際に、イタリア語で数字が数えられたら便利だと思いませんか?
イタリア語の数字わかると旅行がとてもスムーズになります。
例えば、駅のアナウンスなどで聞こえてくる、出発時間や、プラットフォームの番号など、ちょっとしたことが理解できると、旅行がスムーズに進みます。
今回1から10までの数字の数え方をご紹介したいと思います。

イタリアに6年間滞在した筆者ですが、イタリアに来た当初は、イタリア語が一切話せませんでした。
イタリア語しか話せない、最初のアパートのオーナーとの会話が、全く成立しなかったのを思い出します。
当時はスマホなどもなく、自動翻訳もない状態で、辞書片手に四苦八苦していました。
そんな筆者が、挨拶を除いて次に勉強したのが数字と曜日でした。
数字は買い物で毎日使えますし、曜日はゴミを出す日などを理解するのに必要な言葉でした。

イタリア語の数字1から6まで、イタリアうんちく付き

- 1:ウーノ(Uno)
- 2:ドゥーエ(Due)
- 3:トレ(Tre)
この辺の数字は日本でもよく耳にすることが多いかと思います。
例えばイタリアンレストランの名前とか、ゲームとか化粧品とかによく使われます。
イタリア語の発祥は、ラテン語から派生しています。
同様にラテン語から派生してきた言語は、数字の数え方も似ています。
例えばイタリア語とスペイン語そしてフランス語などこの国の言葉の数字とか挨拶とかは結構似ています。
その中でもスペイン語とイタリア語はかなり近いです。
スペイン語だと123はこのようになります。
- 1:Uno(ウノ)
- 2:Dos(ドス)
- 3:Tres(トゥレス)
一方フランス語だとこうなります。
- 1:Un(アン)
- 2:Deux(デ)
- 3:Trois(トロワ)
イタリア語を覚えはじめの頃はヨーロッパを旅行するときに、ドイツであったりフランスであったりしても、とっさに口から出てくる数字はイタリア語だったことがあります。
英語ではない外国語!と考えたら自動でイタリア語が、反射的に出てくるようになってしまうのですね。
イタリア語に戻りましょう。
- 4:クワトロ(Quattro)
数字の4です。ガンダム世代にはわかると思いますが、クワトロ大尉のクワトロですね。
「ワ」のところにアクセントが来ます。音的には「クワットロ」に近いです。
また、音楽の弦楽四重奏(バイオリンx2、ビオラx1、チェロx1)のクアルテット(quartetto)もイタリア語ですね。

- 5:チンクエ(Cinque)
この数字は、あまり馴染みがないかもしれません。
イタリアでは地名などにもよく出てくる数字です。
例えば、イタリアの有名な世界遺産には、「5」が付く地名として、チンクエテッレという場所があります。
チンクエテッレの「テッレ」は何かと言いますと、土地という意味を持ちます。
「5つの土地」ですね。チンクエテッレが、5つの町からできていることに由来しています。

チンクエテッレに関しては、こちらに詳しく書いています。イタリアで超オススメの観光地です。
ミラノでのチンクエにまつわる出来事として、「ミラノの5日間」と言う言葉があります。
これは1848年3月18日から、1848年の3月22日までの「5日間」のことを指します。
この5日間の間にミラノでは、オーストリアの支配に対する反乱がありました。
これが第一次イタリア独立戦争の原因になったと言われています。
この5日間をミラノでは大切にしています。
道や、広場の名前によく出てきます。
イタリア語では、「ミラノの5日間」を「チンクエ・ジョルナータ」といいます。
「ジョルナータ」が「日間」となります。
また反乱の終わった、「3月22日」と言う日もよく通りの名前に行ったりしています。
結構重要な通りや広場の名前に数字はよく出てきます。
ここではあまり関係ない数字ですが、「3月22日」は「ヴェンティドゥエ・マルツォ(Ventidue Marzo、22・3月)」です。
- 6:セイ(Sei)
英語のsixと同じラテン語の6(sex/hex)から来ています。
イタリア語の数字7から10まで、カレンダーに隠れたイタリア語

7:セッテ(Sette)は、英語のSeptemberの語源と言われています。
イタリア語では、Settembre(セッテンブレ)
ちょっとおかしいですよね。
Septemberって9月ですよね。なぜ9月の中に、イタリア語の7が隠れているのかというのはちょっと面白い話があります。
ちなみに、
8:オットー(Otto)10月、英語でOctober、ちなみにイタリア語だとOttobre(オットブレ)
9:ノーヴェ(Nove)11月、英語でNovember、イタリア語だとNovembre(ノベンブレ)
10:ディエチ(Dieci)12月、英語でDecember、イタリア語でDicembre(ディチェンブレ)
全て2ヶ月ずれています。
もともとローマ暦には10ヶ月しかなかったそうです。
そこにユリウス・カサエルが、ユリウス暦を作った時に、太陽暦を基にした12ヶ月を採用して、2ヶ月足してしまったので、名前と数字が2ヶ月ずれていったそうですよ。
一説には、6月の後に、7月(July)、8月(August)を追加したとも言われています。
それぞれ、ユリウス、アウグストスから来ているそうです。
7から10は、2ヶ月ずれて、9月から12月に似ていると覚えたらいいかもしれませんね。
イタリア語の数字、10より大きな数字
- 100:Cento(チェント)
イタリア語の「Ce」は「チェ」と発音します。
英語のセント(Cent)は100分の一と言う意味で語源は同じですね。

- 200:Duecento(ドゥエチェント)
200から900まではそれぞれの数字に -centoをつけるだけです。簡単ですね。
- 1000:Mille(ミッレ)
100と同じで、英語のミリ(milli)の意味する千分の1と同じ語源ですね。
- 2000:Duemila(ドゥエミッラ)
2000から10000までは、チェントの時と同じ考えで、各数字に-milaがつきます。
6000なら、Seimila(セイミラ)、10000ならDiecimila(ディエチミラ)です。
このあたりはわかりやすいですね。
こうやってみてくると、イタリア語は英語と似ているところがあって、わかりやすいと思いませんか?
意外と身近に使う言葉の中に、イタリア語の数字というのは見え隠れしています。
覚えておくとイタリア旅行では何かと便利ですよ!
イタリア語の数字を見てきましたがいかがでしたでしょうか?
道路や広場をはじめいろんなところに数字が出てきます。
場所の名前に数字が隠れていることがわかり、意味がわかってくると、覚えやすいですよ。
こちらにイタリア旅行の注意点や、イタリアのおすすめのお土産なども書いていますので、合わせてご覧ください!